2020年、使徒との戦いが完結してからすでに5年が経過していた。
 人類はセカンドインパクト、使徒の襲来、そしてサードインパクトを乗り越え平和なひと時を過ごしていた
 そんな、平和な日々の中である作戦が決行されようとしていた…

「じゃ、シンジまた後で。いい、きちんとわたすのよ?」

「わかってるよ、大丈夫だよ」



幸せの作戦 後編    written by メラミ様




第三新東京市・・・芦ノ湖付近の公園

「センセ、マ、マジかいな・・・」
「・・・シンジ、お前何か惣流に脅されたんだろ?」
「ち、違うよ。これは僕の本心だよ。僕はアスカと結する事にしたんだ」
 シンジは中学からの親友、トウジとケンスケに話をしていた
「シンジ、やめとけやめとけ。絶対後悔するで」
「俺もそう思う。人生一回しかないんだぞ、シンジ」
「・・・何でそんなこと言うんだよ二人とも、確かにアスカは少し感情表現が苦手だけど…」
『少しじゃない!』
トウジとケンスケは同時に言った
「大体なセンセ、あないに殴られたり蹴られたりしたのにまだこりないんか?今度はフライパンで殴られるで」
「そんなことないって!最近は暴力は減ったよ」
「でも、まだあるんだろ?」
「・・・うーん、あるっちゃある・・・けど・・・」
「なんや?」
「暴力ふるときって大体、僕がアスカのことをかまってあげないときだから・・・」
「かまうってどういうことだ?シンジ」
「かまうって・・・例えば"キスして"とか・・・」
「う、う裏切りもーん!」
「イ、イヤーンな感じ!」
「ご、誤解・・・じゃない。はい、その通りです」
結局シンジは二人に散々いじられてしまった
「まぁ、何はともあれシンジは見事にゴールインってなわけだ」
「せやな、よーし、センセ、ゲームセンター行こう!少しならおごったる!」
「ありがとう、じゃあ行こう、ケンスケ、トウジ」
こうして三バカトリオは公園を出てゲームセンターに向かった


「なぁ、シンジ」
「ん、何?ケンスケ?」
「幸せにな」
「せやな」
「・・・二人ともありがとう」

この6年後にジャージ姿の少年は袴姿に着替えることとなり、さらにその2年後にメガネの少年はタキシードに着替えることとなるのは、まぁ余談である




第三新東京市…洞木邸
「・・・アスカ、もう一回言って」
「だーかーら、あたしはシンジと結婚する事にしたの」
「アスカ」
「何?」
「やめた方がいいって」
「何でよ!」
アスカは日本に来てからの初めての友達、洞木ヒカリと話をしていた
「だってアスカ、まだ私たち19歳、これから色々な人と出会うんだよ。もしかしたら、碇君よりいい男性にであえるかもしれないんだよ?」
「・・・たしかにそうね、でもそれは普通の人ならね」
「普通の人?」
「そ、あたしたちはかなり特殊な状態にいるわ。まず、これから先あたしや、シンジや、レイなんかは、”エヴァのパイロット”としか見られることはない。仮に、そういう風に見ない人がいたとしてもあたしと仲良くなれるかはわからない」
「・・・」
「それにねヒカリ」
わずかに、アスカの顔が赤くなる
「あたしは、シンジのことを世界でいっちばーん愛してるんだから!」
ヒカリはアスカの幸せいっぱいの笑顔を見て、説得するのをあきらめた
「そっか・・・ねぇアスカ」
「何、ヒカリ?」
「今・・・幸せ?」
「もぉー当然でしょ!ヒカリ、相手はバカシンジなんだもん」
「・・・碇君ってそんなにバカ・・・かな?」
「バカよ、シンジは。この前だってさぁ・・・」
こうしてヒカリは約1時間ほどアスカの惚気話(本人曰く、シンジのバカなわけの説明)に付き合わされてしまうのだった



「なんかさぁ」
「なぁに、ヒカリ?」
「アスカが少しうらやましいなぁって」
「そぉ?」
「愛する人と結婚できるっていいなぁって」
「だいじょーぶよ!ヒカリなら・・・そうね、あと10年以内に結婚できるって!」
「そ、そぉ?」
「うん、ぜっっったいできる!」

8年後、アスカと一緒に保育園へ自分たちの子どもを引き取りに行くのは、これもまた余談である





 夜、葛城邸・・・
「はい、アスカ。ホットミルク」
「ん、ありがとう」        
 今ここには2人しかいない。
 ミサトはどこかに出かけているらしい。
「ねぇ、アスカ。父さんに招待状渡したでしょ?」
「うん、渡したよ!「そうか、ありがとう」って言って受け取ったよ。どうかした?」
「・・・いや、なんでもないや」
 やっぱりアスカには敵わないやとシンジは思った
「とりあえず、今日はお疲れ様」
「うん、お疲れ様」
「じゃあ、ご褒美」
 アスカのほほにキスをすると、
「・・・ありがと」と赤くなって言った
(こうゆうのを幸せって言うのかな)とシンジはしみじみ思った
「ねぇ、シンジ」
「なぁに?」
「ん♪」
 アスカはくちびるを突き出した
「いや、んって言われても…」
「ん♪」
「だから…」
「んー♪」
「…はいはい」
 とシンジは遂に折れて、アスカにキスをした
「ふふ、シンジのくちびる柔らかーい。もっとー♪」
(あぁ、ホントに幸せ…だなぁ)シンジはアスカにキスしながらそう思った




fin



☆あとがき・・・・・のようなもの

どうも、メラミです。
一応、これがぼくの処女作です
話に一貫性がない気がします(いや、ないですね・・・)
はたして、トウジとヒカリは誰と結婚したのでしょうね?
最後まで読んでいただきありがとうございます



☆向日葵談

メラミ様に素敵な作品をいただきました。ありがとうございます!
とうとうシンジとアスカも結婚することになったのね。なんだかジ〜ン。
こちらまで幸せな気分でいっぱいです。
いつか本当にこうなる日が来ると良いね。

メラミさんへのご感想はこちらまで。





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