Short Short Story1    written by メラミ様


Part1

コンフォート17、ミサトの部屋・・・
今アスカはシンジの宿題を見ていた
理由は・・・夕ご飯を待つという名目で、ただ単にシンジの傍にいたいだけである

「アンタこんなのもできないの?今日も学校でやったじゃない!」

「そんなこと言っても、難しいよ・・・で、この”現在完了”って言うのは?」

「現在完了って言うのは時間の塊のことよ・・・まぁ日本人には分かりづらいかもね、概念が難しいもん」

「うぇ〜、難しい・・・」

「でもやらなきゃダメ!」

シンジは渋々宿題を始めた
その様子を見たアスカはソファーにゴロリとねっころがった


15分後・・・
「アスカーこれって・・・あれ、寝てるの?」

どうやらアスカはクッションに顔を突っ込んだままソファーで寝ているようだった
シンジはそっと椅子から立つと、アスカの方へ歩いていった
そしてアスカの隣で座ると、アスカの頭をそっと撫でた

「こんなかわいい頭の中になんで色々入っているんだろ、ねぇアスカ・・・」

すぅすぅと寝息をかいているアスカにシンジは一人、呟いた

「・・・・・・あれ?」

シンジは何かに気がつくと、クスと笑った
シンジはアスカの耳が赤いのに気がついたようだ

「アスカ、夜ご飯は何がいい?」

アスカの耳にそっと言うと、ビクッと反応した
そしてアスカは小声で、何でもいいと言った

シンジはその言葉を聞くと、台所へ向かっていった

ある日の夜の出来事でした




Part2

「うん・・・あぁ・・・」

「あの、アスカ?」

「なぁに?」

「その・・・色っぽいというか・・・そういう声を出さないで・・・」

「何で?」

「いや・・・その・・・」

「いいから続けて」

アスカはそう言うと、再びシンジのひざに頭を預けた
どうやらアスカはシンジに耳かきをしてもらっているようだ

「うぅん・・・」

「・・・」

「はぁ・・・あぁ・・・?・・・あ、ちょっとシンジ!」

「え、なに?」

「膨らんでるわよ!このスケベ!」

「え・・・い、いや・・・し、しかたないだろ!そんなこと・・・」

「エッチ!!フンだ!」

なぜかアスカはそう言ったあともシンジのひざに頭を預けた
やれやれとシンジは再びアスカの耳かきを続けた




Part3

「リツコさん、最近セカンドがいやなんです」

「!?」

リツコはいきなり部屋にやってきてこんなことを言うレイに驚いた

「アスカがいやなの?」

「はい、あの人から碇君のにおいがするのがいや」

(アスカに対して嫉妬しているわね・・・あのレイがここまでなるとはね・・・)

リツコはレイの心の成長を心の中で喜んだ

「レイ、それは”嫉妬”と言うのよ・・・好きな人が他の人と仲良くしているとそうゆう気持ちになるのよ」

「ならどうすればいいのですか?」

リツコじゃレイの真剣な目にたじたじした
どうすればいいのか、なんて恋愛経験の少ないリツコにとっては難問であった

「そうね・・・ならシンジ君をアスカより先に奪ってしまえば?」

「どうやって?」

「そうね・・・今はアスカよりも先にシンジ君に”キス”をしてしまうと言うのがいいかもしれないわね・・・」

「キスですか、わかりました」

「え、ちょっと・・・レイ!」

リツコの静止を聞かず、レイは部屋を出て行った

「・・・アスカ、ごめんなさい」


数分後・・・

レイが泣きながら帰ってきた

「レ、レイ・・・どうしたの?」

「碇君が・・・セカンドに奪われた・・・グス・・・」




Part4

学校の放課後・・・

「アンタなんてだぁぁぁいっ嫌い!!世界でいっっっっちばん嫌い!!」

アスカはいきなりシンジに怒鳴った

「ど、どうしたんやセンセ・・・嫁の様子がおかしいで!?」

「いや・・・”今日”だからみんなの前であんなことが言えるんだよ・・・あんな大声で言わなくても・・・」

さらにアスカは言った

「今日は昇降口でアンタのこと待ってなんかいないんだから!!」

アスカはだっと教室を出て行った

「??一体何や?どうしたんや?」

「トウジ、気付かないとはお前も鈍感だな・・・ってあれ、あの鈍感なシンジは気付いたのか!珍しいこともあるもんだな」

「いやケンスケ・・・朝アスカに言われたから・・・」

「な〜んだ、そうなんだ」

「で、今日は何の日なんだ?ケンスケ、シンジ?」



本日、4月1日なり



ピンポンパンポーンと校内放送がなった
「私、惣流アスカラングレーは碇シンジのことがだいっきらいです!!」

「・・・お前らホントに仲いいんだな」

「そうかな?」




Part5

「いや〜我が家は久しぶりね!でこの2週間はどうだった?なにかあった?」

「特に何にもないわよ」

「あるとすればミサトさんの缶ビールの処理をしないですむくらいでしょうか」

「シンちゃ〜ん・・・いつからそんなひどい性格に・・・」

「冗談ですよ、ミサトさん・・・2週間松代出張お疲れ様でした」

「うぅ〜ありがとう!シンちゃ〜ん!」

今、ミサトが出張から帰ってきたあとの夕ご飯である

「じゃ、まず一本・・・くうぅぅぅぅ!!やっぱビールはうまい!」

「今日は特別に8本までいいですよ」

「ありがと〜シンちゃん!!」

「シンジ、あんまりミサトを甘やかすと調子乗るわよ」

「あらー・・・アスカもかわいい感じに嫉妬するようになったわね〜」

「ち、違うわよ!シンジもそう思うよね!?」

「え?そうかな?」

「何でアタシの味方になんないのよ!!バカッ!」

「そんなこと言ったって仕方ないだろ!事実だし・・・」

「え・・・バ、バカッ!」

アスカとシンジはミサトが前にいながらも、痴話げんかを始めていた
この様子にミサトは苦虫を噛んだ様な顔をしながらも、内心喜んでいた

そんな中夜ご飯の時間も過ぎていった
もうじき食べ終わると言うとき、シンジが事件を起こした

「あ・・・アスカ、ご飯粒付いてるよ」

ピッとシンジはアスカの頬に付いてるご飯粒をとった
しん・・・とあたりに静寂が訪れた

「はい、アスカ」

シンジは周囲の視線が集まっているのを知ってか知らずか、指先に付いたご飯粒をアスカの方へ向けた

「へ?」

「?食べないの?」

シンジはどうやらそれを自分で食べるのではなく、アスカに食べてもらおうとしたらしい

「ア、アンタバカァ!?なんでそんなのアタシが食べなきゃなの!」

「な、何でそんなに怒るんだよ・・・たっく・・・」

シンジはふっと指先のご飯粒を食べた
あ〜とミサトは顔を背けた

「バ、バカァ!!」

「な、何で?」




Part6

「ちょっと!シンジ!!アタシのブラとショーツが破けてるじゃない!!なんでネットの中に入れてくれなかったのよ!」

「知らないよ!大体それくらい自分でやってよ!」

「なんですって〜!!もうあったまにきた!弁償してよ!」

今シンジとアスカはミサトの部屋で(痴話)喧嘩をしていた

「なんで僕が弁償しなきゃダメなんだよ!」

「うっさいわね・・・ちょっと待っててね」

「なんで?」

「着替えてくるからに決まってんでしょ!?」

「どっかに出かけるの?」

「アンタもよ!今から買いに行くの!」

「え、今から?」

「あったり前でしょ!アンタも着替えなさいよ」

アスカは自分の部屋に入っていった
その時、不意に後ろから声がした

「クェッ!!クェェッ!」

「うわぁぁ!・・・なんだペンペ・・・ちょっと!ペンペンそれは・・・」

「クワッ!」

ペンペンのくちばしには、アスカのショーツがあった
くちばしを器用に使って破いている

「ちょっっと!シンジ!アタシの下着のタンス、あさったでしょ!?」

「ち、ちがうよ・・・あ、なるほど・・・ペンペンか」

「はぁ?・・・あぁペンペン!それアタシの!」

アスカは着替えて部屋から出てくると、ペンペンが千切ってるのを見かけた
大慌てでアスカはペンペンからショーツをひったくった

「アスカ・・・ショーツとかブラについているビーズとかの光物が・・・たぶんさっきのも・・・」

「・・・かもね・・・アハハハハ・・・」

シンジはアスカをじと目で見た

「シンジ、じゃ出かけましょ」

「え、その必要はもうないんじゃ・・・」

「せっかく着替えたんだからね・・・いやなの?」

「え・・・そんなことないけど」

「ヤッタ!じゃ早く早く!」

「はいはい、これ片付けてからね」

「は〜い」

アスカは軽い足取りで家を出た

「ペンペン、アスカの下着を破っちゃダメだよ?」

「クエッ!」




....fin



☆あとがき・・・・・のようなもの

どうもメラミです
最後まで読んでいただきましてありがとうございます


ここまで書き終わって気付いた・・・
一体なんじゃこりゃ!?
今まで、電車の中やエヴァ2やってる途中とかに思いついたことをどんどん書いていたら、こんな風になってしまいました(笑)

まぁ要するにこれはssの材料がこんなsssになってしまいました



恐らく第2弾がいずれ出てくるかも知れませんが、その時再びよろしくお願いします!
ではっ!!



☆向日葵談

メラミ様に素敵な作品をいただきました。ありがとうございます!
かわいいお話が6本も一度に読めるなんて、お得感いっぱいですね。

メラミさんへのご感想はこちらまで。





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